音のなる方へ
何年前だろう…とある暑い日、夕方ごろプールに行く約束をしてたけど、私が「何か音が聞こえる」と言い、音の鳴るほうへ行ってみることにした。
音だけを頼りに、約2時間。
とにかく歩きに歩きまくった。
だんだん聞こえる音が大きくなっていく。
夏の夜とはいえ、真っ暗になっていた。
竹やぶの細い道をくぐり抜けると、そこは、屋台の立ち並ぶ、自衛隊の駐屯地であった。花火大会で開放されていたのである。
今まさに、火薬処理班による花火が始まろうとしていたから。花火は美しさというよりも、その扱いの手際の良さ、プロフェッショナルなところに感動した。
音だけをたよりにして出かけたのは初めてだったけど…、本当にこんなことがあるんだなあ、とびっくりしたのを覚えている。
ずっと聞こえてきたのは、花火の音だったのかな?出し物の砲弾の音か何かだったのだろうか。
小さい時、花火の音でワンワン泣いていた私も、強くなったのか世慣れたのかなあ。
音というのは、目に見えないだけに不思議な面白さがありますね。
花火の会場近くで買った、派手な水玉のビーチサンダルを履くとたまに思い出す、夏の思い出。
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