名古屋で文化について考えた

先日、名古屋の記事をアップしたんだけど、名古屋→岐阜間でちょっとした思い出がある。

十数年前のことかな、ネットで知り合った古道具が好きな女の子と友達になって、名古屋で展示会を開く、という話になったので、遊びに行った。

そのときの格好は今でも覚えていて、ハリウッドランチマーケットの黄色いネルシャツだった。全く私の個性に似合わなかった。がんばって買ったんだけど、お洋服って、がんばって買えば買うほどおかしくなる気がする。
古着の赤茶色のフード付きセーターのが、まだ自分らしかったかなあと。

だからまず、会ってしばらくして、イメージと違うと言われた。実は、ネットのイメージと、直接会うイメージが違うというのはこの頃からずっと言われ続けてる。
だからブログを書きつつも、まずは直接会うことも大事にしたいな、と思った。

話を戻して、その子は薬箱や箪笥などいろいろな古道具を見せてくれた後、とある個人の洋服屋さんを教えてくれた。

早速そこへ行って店主と話をした。 
私は、このお店に来た顛末を話した。

すると、
「ああ、あの子もね、なんで古道具好きをわざわざブログで公開する必要がある?自分が好きならそれでいいじゃないか。
そもそも名古屋は重商主義だから、文化は根付かないよ」
と言った。

私は、時代がネットの方に動いてるから、発信しないと気付いてもらえないんじゃないかなーという気もしつつ、そういう名古屋の文化もあるのかな、と思ってた。
まあ十数年前だし今更…という感じなのだが汗。

その後独立系書店なども見たり、同じ街をブラついていたら、画廊を発見。閉まっていたので去ろうとしたとき、家主が戻ってきた。

「あらあら、ごめんなさい!あなた長谷川竹次郎さんの展示行ってきなさいよ!」

…まじで、おばさまの一言目はそれでした。

「へ?」というと、

「ここから中央線に乗って多治見駅で降りて、タクシー乗って『百草』(ももぐさ)まで行ってくださいって言えばすぐわかるから!」

まじ、二言目もそんな感じでした。

まずは、この画廊を見たかったんだけど…と思っていたら、百草の閉店が迫っているから、早くそちらへ行けという。

というわけで急きょ名古屋から、多治見へ。
それにしても東京でない、こっちの中央線は古虎渓などあってすっごいドラマティックだなって思った。

そんなビューを眺めつつ、多治見に着いて、地元の方とお話したら、すぐ百草の場所はわかった。

今でも覚えてるなー。
長谷川竹次郎さんの金工。
山奥にあるギャルリももぐさ自体も、とてもすてきな作りだった。蜘蛛や、ボールを転がして遊ぶ、銀の滑り台が、障子越しに夕陽がさして、それで遊んでいる子供が見えるようだった。

というわけで私はまんまと他県へ流れてしまったけど、そこから、私は名古屋の人たちの文化的なものについてどう思っているか、心のどこかでリサーチし続けることになるのだった!

ことばのハンドル。

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