この世に抱きしめられたなら

歳を重ねて、お洋服はいつもとちがうところがきつくなる。腕とか腹とか。
制約が増えると鍛えてみたり…という努力にはうとい。

で、結局今ある服をどう着るかばかり、考える。例えば私は、今日ワンピースに、共布のベルトをしなかった。ジャケットの形が、わりとしっかりしてたからね。ベルト合わせてウエストマークとのダブルバインドなんて苦しいしかっこわるいような気がして(ていうか着ててくるしい。。)
でも、ジャケットぬいじゃうとワンピースは間抜けなネグリジェだけども…。
幸いその日は初夏にしては寒い日だから、ずっとジャケットを着てたよー。

歳を重ねてはじめて自分の体とか、質量というものを認識できるんじゃないか。
同じ洋服を何年もかけて着てみて、そんなことを思ったよ。

私は、色でも形でも、その人の身体の一部になって、肌と服のさかい目がないようなのがおしゃれな気がする。自然、というか。
私の肌いろは多少白いほうだから、今年流行りのラベンダー色やグレージュは、私的に大ヒット。だけどもし、健康的な肌色になったら、黒や白が楽しそうかな。あ、だけど足元はいつも黒ばかりだった…!

私は楽観的なのか、鏡を見て、こういう色や形が似合うようになってきたなあと思う。
特にパールとか、前よりも似合うなあと思う。化粧も、自分の顔になじんできたか、顔が化粧になじんだのか。。
どの服がどう…というより、ブランドも価格も関係なく、今の自分に合うという服がある。

他のものが目に映った時は、新しいものを試すチャンスなのかな。
ふと近所の古着屋さんで、この人お洋服好きなんだろうなあ、という店員さんと話をして買った、チャコールグレーのセットアップは英国製で、着ると女教師みたい。これは、髪が灰色になって、長年の重力を受け肩がこけて、お腹も良い具合に肉付いたころのアイテムかな。しばらく眺めて楽しもうかな(買ったんかい)。

体型の変化も、それも時間の経過で出てくるもので、より自分がこの世になじんでいると感じる。

この世で生きることに緊張していたから、それが少しばかりか取り払われたからだと思うよ。



ことばのハンドル。

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