名古屋の、気分。

名古屋の「クレープおじさん」で、クレープを食べようとしたら、その日は5時で閉店だった。警備員のおじさんが、すまんねー、という顔をした。いやいいんです大人ですから、という顔をして、時間を持て余した。

そして再びのジュンク堂、ロフト、名古屋。

同じ本でも並べ方によって、欲しい本が変わることがある。人によっては、なんでそんなことが必要なのだろうか、と思うに違いない。そういう人は、本屋に行って、探し方がわからないという。

しかし私も目当てのものは見つけられないことも多い。迷うのも楽しいからだ。
この店は迷うのを楽しませる本屋であることは間違いない。なんたってロフトにある本屋さんだからね。
どうも担当がその楽しみを知っている人みたいだ。危険、危険。

時間を持て余した私は、階下に降りて、名古屋のクリエイターのグッズを集めた店に寄ってみた。

お客様の持ち寄った写真をプリントしたクッションなど、へええ、こんなものがあるんだ、と思った。

一つのピアスに目が止まった。
ここのところ、ピアスのお土産率は高い。
(軽いからね!)

私はカラフルな、青や黄色の原色を合わせた和柄のピアスを物色するが、夏の浴衣ぐらいしか合わせる服が思い浮かばない。

その近くに、地味だけど目立つ、黒と白の水玉模様のピアスを発見。
二種類のデザインがあり、どちらか悩む。

まあ私は、シルバーを混ぜたような、上品なベージュゴールドをこよなく愛する女なので、そちらの色合いのほうを選ぶ。

私は顔が丸いので、あまり大きなまるいモチーフは厳禁なのだった。というわけで、ちいさい方のまるいモチーフを選ぶ。

お店の人に、なぜかこのタイプが売れると言われて、そりゃそうだろうな、洋服と合わせやすいもんと思った。大きな部屋も、クローゼットもない私は、コーディネートが大事なのです。

なのにですよ。
帰ってきて、つけてみたら、なんか自分の顔が違うんですよ。

派手派手しいというか。
こういうわざとらしさを、母はちょうちょうしいと、よく言っていた。
まあ地味な顔だから、派手になるのはいいんですが、名古屋という街は、どうしてこう女を派手に見せるような文化なんだろうと思ってしまい。

たしかに名古屋はかわいい。
なんでも欲しくなる。
商品が買って買ってと言ってくる。
外向きなんだよな、ディスプレイもね。
たとえば駅ナカのドラッグストアなんてほんと見事なもんで、外側のポケット状のディスプレイのなかに、雪肌精の一日分のシートマスクやら、出張で忘れた人のための、化粧水などのトラベルパック、ちいさいネイルなど。

なんというか、重商主義なのかもなあとつくづく思う。じじつ、昔名古屋の人に、名古屋は文化は育たないよ、全て商売にしてしまうからね、と言われたことを思い出した。

東京のディスプレイと見比べてみよう。
東京は自信なさげなのか、隠されているのか、ほんとにいいものはとても見つけづらい。人口が多いから、他の人に見つけられて狩られないようにしてるのかなあ。

…まあそんなことを考えながら、これはどー考えても、ジーンズやコーデュロイのミニスカートとか元気に履く感じだよなあと。
そうじゃないと妙な色気が先立つから、かなり引き算が必要そう。東京では。
そしてそんなスカート私持ってないしなー。

まあ一点投入すると、こんなことが楽しいです。

ことばのハンドル。

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